イソバナとウミウチワの見分け方

ウミウチワと聞きましたら、海藻の「ウミウチワ」とソフトコーラルの「ウミウチワ」があります。
うーん、なんともややこしいですねえ。。(o_ _)oバタッ

正確に言えば、前者は海藻の
アミジグサ目 アミジグサ科Dictyotales Dictyotaceaeの「ウミウチワ」Padina arborescens Holmesであり、後者はヤギ目角軸亜目トゲヤギ科ウミウチワ属の「ウミウチワ」Padina arborescensです。

イソバナには、ヤギ目石軸亜目ヒラヤギ科ヒラヤギ属もしくはイソバナ科イソバナ属・イソハナビ属・イボイソバナ属を見て属が3つある事に気がつき、イソバナ科にイソバナ属・イソハナビ属・イボイソバナ属の3つがあると言う事は、その違いとかその特徴とか全然分りません。
こう言う事も知る必要性を感じており、イソバナだと言われている写真を見て「ちょっと違うのではないか」と思う写真も見つけたことがあります。
ヤギではないかと思う種類のものをイソバナだと掲載されていたりして、聞けば漁師さんがイソバナだと言っていたものでと言う事で、そのままイソバナと載せて紹介されているものがありました。
掲載する本人がイソバナに関する詳しい知識がない場合が往々にしてあるのですが、かく言う私もそれ程詳しい知識がありません。(´~`ヾ) ぽりぽり・・・

「ウミウチワ」と言うソフトコーラルがありますが、これも見た目イソバナとそっくりなのです。
このイソバナとウミウチワとは、どうやって見分けるのですか?と言う内容の質問を見かけた事がありますが、 これを伊豆中央水産株式会社に質問しました所、丁寧に教えて頂きました。
既に許可を得ていますから、もう1度載せます。
但し、伊豆中央水産株式会社に同じ質問をされては業務に差し支えますのでご遠慮下さい。

「アクアリウム市場に出回っているイソバナは正確にはヤギ目石軸亜目ヒラヤギ科ヒラヤギ属もしくはイソバナ科イソバナ属・イソハナビ属・イボイソバナ属のものです。
これに対してウミウチワはヤギ目角軸亜目トゲヤギ科ウミウチワ属になります。

石軸亜目は群体の髄をなす層で骨片が互いに石灰質や角質によって膠着して骨軸や髄部を形成するため、共肉の骨片は互いに膠着せず、ばらばらの状態で分布します。
共肉には胃腔や胃水管系などがあり、共肉の骨片は骨軸や髄部の骨片とは種類が異なる。
骨軸あるいは髄部には胃水管があることもあるが、胃腔は進入せず、中心束はない。

角軸亜目の骨軸は角質のみ、または石灰質を含む角質によって出来ており、一様に連続しているか、または石灰質と角質とが交互に配列します。
また、骨軸には中心束があります。
と書いてあります。

難しい事を書いても良く判らないので、私は2叉ならイソバナ、そうでなければウミウチワぐらいの分類です。
我々の中にはウミウチワは一枚面、イソバナは数枚面という意見もあります。」

との事でした。参考にして下さい。