バックウォールとパワーヘッドのライブロックバスケット?の作り方

現在、インドネシアのATSからライブロックレプリカを開発、発売されて以来、さまざまなレプリカが出て来ました。
本物のライブロックから型を取りグラスファイバー(船などのボディ材として使用されている)を材料に作られていて、精巧な着色も施され、水槽に入れても違和感が一切無い様な説明になっています。
また、海水用バックウォールもあります。
http://www.mmcplanning.com/ ライブロックレプリカ

実は、これらの商品が出る以前にバックウォールを自作したことがあります。
そのきっかけとして、チョウチョウウオの飼育が発端となっております。


ライブロックは、 魚の少ない珊瑚水槽ではその効果は大きいのですが、魚水槽では餌の投与量が多い上、経時的にデッドロック化してしまう運命にあります。
デッドロックになったものを廃棄せずに熱湯消毒・天日乾燥して再利用した方が天然資源の節約にもなりますが、見栄えが良くないなどの問題があります。

そう言う意味では、魚の病気対策や捕獲対策のことを考えますと多孔質で無い人口ライブロックの方が良く、これにはアクリルレジンで出来たものでも良いだろうと考えていました。

ライブロックの自作は、形状、色調の点からでも素人ではなかなか難しい様です。





もう少し赤みを加えた陰日性珊瑚用の立体背景です。

上記のライブロックの色調再現の場合
ライブロック特有の色調再現には、水性ホビーH19番のピンク、H3のレッド、タミヤカラーX-16(パープル)、X-17(ピンク)の4種類の水性アクリル塗料の組み合わせでいけます。なるべく、多種類の色にするのがポイントですね。
水性ホビーH19番のピンクを基本色にして、H3のレッドやタミヤカラーX-16(パープル)を適宜配合して色々な色の石灰藻としての表現が可能になります。
1.濃いピンク色の石灰藻、
2.薄いピンク色の石灰藻、
3.赤っぽいピンク色の石灰藻、
4.ハープルっぽいピンク色の石灰藻

などの色々な表現されている石灰藻がある様です。

その上に、もう少しピンクを抑える意味でも少しホワイトのスプレーをかけています。
他、緑色や茶色、黒色のコケが付着していくと思いますから、これらの色を塗る必要はありません。
嫌でも着きますから・・・・・・・・(笑)
もう1つ、つや消しクリアーのスプレーも買っておいた方が良い様です。
つやがありますと不自然ですので、艶は全部消した方が良い様です。

用意する材料、
水性ホビーH19番のピンク、H3のレッド、タミヤカラーX-16(パープル)、X-17(ピンク)の4種類の水性アクリル塗料
つや消しの透明(クリアー)スプレー
つや消しのホワイトスプレー
大きめの筆

以上ですが、実際に海水を導入される際には十分に乾燥させた上で、予め水道水を入れてのテストを行って下さい。
完全に乾燥し幾ら無害で安全な水性アクリル塗料でも、少しでも有機溶剤を溶ける様では水槽設定を中止してその原因を究明して下さい。
乾燥させてのすぐの導入は、絶対に禁忌です。最低でも1週間天日干しにして乾燥してからにして下さい。
中途半端な導入は生体の全滅を招きかねません。
                   (自作は、すべて自己責任でお願い致します。)

現在、珊瑚水槽の底面には色々なタイプが考えられます。

1.底面に何も敷かないベアータンクのタイプ、
2.厚みが10センチの底砂の厚いタイプ、
3.底面に砂を1〜2センチと薄く敷く、見た目だけのタイプ、
4.その他のタイプ、底面に集塵フィルターなど・・・・。

今までそれぞれ試して来て体験的に色々と分って来て、すべてに一長一短があると言うのが正直な所です。
そこからレイアウト的にも、機能的にも衛生的にも理想的な岩組みと言うものが分って来ました。
底砂の上に岩を置くタイプでは、頻繁な底砂の掃除には向いていません。
頻繁な底砂の掃除をするなら、底砂の上には何も置かないタイプが良いでしょう。
底砂の上に岩組みでもされますと、何かと掃除が大変です。
そこで、陰日性珊瑚水槽をやるとすれば砂を薄く敷くが、掃除し易い様にと言う事で礁の外側《 outer reef (fore reef) 》オーバーハングの環境を再現するべくその設計を考えました。
それが、下写真です。

 
イソバナ・ヤギ類の珊瑚が大きくても、これならば底砂の頻繁な掃除がしやすくなります。
上図.は.、イソバナ・ヤギ類の珊瑚単独の場合の固定の仕方です。
予め、凹パイプに入るもう1つの凸パイプにイソバナ・ヤギ類の珊瑚の基底部をゼリー状瞬間接着剤で固定し、凹パイプに挿入固定します。
90センチ水槽でしたが、頻繁な換水が必要な為、負担にならない事を考えますと60規格水槽か、もしくは、60×45水槽が良いかも知れません。

ホワイトセメントを使っての立体背景は、実際に重くなります。
レッドシーのライブロックのレプリカ  バックウォールであれば、グラスファイバーですから中身を中空にする事でもっと軽くする事が可能になるでしょう。



上記 製作したものを使って各種ライブロックを設置した好日性珊瑚水槽です。


パワーヘッドのライブロックバスケット

上の左右2箇所にパワーヘッドがあり、小さなライブロックの破片でカモフラージュしています。
名付けて、パワーヘッドのライブロックバスケットです。
詳細は、HPのディスク容量の制限都合上、私のブログhttp://kurotan.blog.shinobi.jp/Category/1/8/#entry96に載せています。

下の左右2箇所にもパワーヘッドのライブロックバスケットを設置しています。
合計、4箇所のパワーヘッドがあります。
石灰藻がいっぱい付着し、見ても分からない位です。
底面に、薄く砂(アクアガーデンのホワイトサンドとマリンホワイトサンドの混合)を敷いています。

2012年1月28日朝、家内にたたき起こされて水槽下の床が濡れているとの話がありました。
見てみると、やはり90センチ水槽から水漏れしている様でした。
現在の90センチ水槽はニッソーのスティングレーのガラス水槽なのですが、背後のつなぎ目から海水が染みるような感じで漏れている様です。
修理で対応出来るものではなくて、緊急を要すると判断しました。
早速、キッチンカウンターの上に60規格水槽を設置し、ライブロックやら珊瑚やら魚など海水もほとんど移動させました。
砂は移しません。
とにかく、水槽台の上に防水パンみたいなのを設置しました。

  

上記のように、海水用上部濾過槽を改造して背面サンプとしました。
その為、排水口も取り付けました。
ポンプは、GEXのイーロカを使用しています。
とりあえず作ったのですが、もう少しスマートになれる様に後でゆっくりと改造していきます。


2012年2月22日 水曜日に60センチ規格水槽のバックウォールを作りました。


90センチ用水槽にあったライブロックは、60規格水槽では一杯です。
そこで、見たところ整理したら多少の空間が出来るだろうと思いました。

以前の90規格水槽ではデスロックをホワイトセメントで貼り付け、時間がかかりましたが、強度がありました。

今回は、ライブロックです。
1時間以内に貼り付けの作業を終える必要があります。
そして、すぐに海水を入れられる事が条件です。
それに合った材料が石膏です。



用意する材料
ホームセンターで売られている工作用石膏
プラスチックの網
ライブロック


石膏でライブロックを貼り付け、1時間後に海水を入れ生体を入れて回しました。

追記
石膏に食用着色材(赤色・青色の二種類)を混ぜて使用し、海水を入れるまでは石膏がまるで石灰藻でしたが、海水を入れると色素が全部溶けて海水が真っ赤っか!
いやあ、今回は半分失敗しました。参りました。食用着色剤は使用しない様にした方が良いですね。
活性炭を入れましたが、着色材の量が多かったのか?間に合わない感じでしたので、その晩に全換水しました。
翌日も一回全換水しました。^^)ゞ
更に日曜日にも全換水しました。
生体はみな無事で、海水の色もマシになったのかな?
ここで分かったのはスキマーが回収したのは青色のみで、赤色はありませんでした。
不思議ですねえ。何故なのかなあ?と新たに発見した様な?
コランウェルト社の偽岩が、何故着色していないのか?今になって理由が分かりました。】!^^)ゞ


とにかく、ライブロックを石膏で貼り付けるのは有効です。
生体に害はありませんし、ただし、貼り付けるのに補強として下記の様なプラスチックの網を使ってくださいね。
(以前の写真ですから、今回は若干の修整があります。写真にあるようなポンプは外しました。)